「海外に興味ある?」
なんて会話を、友人と最後にしたのはいつだっただろう?

 

“ 海の外 ” と書いて「海外」。

島国、日本ならではの表現だ。

 

 

日本から外へ一歩も出たことがなかった10代の頃、「海外」と聞いてぼやっと思い浮かべていたのは、
誰かの写真で観た美しい観光名所や、ニュースから流れてくる映画のワンシーンのような紛争地のイメージだった。

 

学校で習った世界史は、どこまでいっても教科書内の遠い遠い国のお話でしかなく、
それが現実の興味関心に結びつくことは一度もなかった。

 

 

高校生のとき、近しい友人がイギリスへ留学をした。
「1年も留学するねんて!すごいよなぁ~」と両親に話したとき、

父が「マユもしてみたら?」とまさかの提案をしたのに対し、
「いやいや、友達と一緒にいたいし、今めっちゃ楽しいし、ありえへん。」 と即答したのをよく覚えている。

そう、私は日本の外の世界に、これっぽちも興味がなかったのだ。

 

 

そんな私が、ひょんな思いつきからあれよあれよと言う間に20代の半分以上を海外で過ごし、そして今感じる事。

「海の外(日本の外)は、とてもとても広く、と同時に、どこも同じだということ。」

もちろん、言葉、風景、文化、宗教など、細かな違いはたくさんある。

 

 

だけど、ちょっと視点をズラして世界を見てみると、人はどこまでいっても人で、
植物はどこまでいっても植物だと感じる。

 

そこに国境のような、くっきりとしたラインは存在していない。

 

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ケープタウンでのラストハイキングキャンプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人の私にとって、地球の裏側にあるアフリカは、もっとも遠い未知なる大陸だった。

いや、今でも南アフリカ以外の国々については何も知らない。

 

アフリカ特有の美しい風景や野生動物をこの目で見てみたいのはもちろんだが、
それ以上に「今」のアフリカの日常が見てみたい。

 

 

そんな想いを胸に、今日も自転車をゆっくりと漕いでいきます。

 

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