ラックに取り付けるパニアバッグ、ペアで55L。
その上に紐で縛りつけるバックパック、25L。
そして、ハンドルとフレームに設置する小さなバッグ、2つ。
この限られた容量にどの季節にも対応した衣食住をまかなう装備をひっくるめて詰め込むのは、なかなか至難の業です。
これは必要?あれはあったほうがいい?
とにかく軽量なものを。それからコンパクトかつ防水のもの!
と、初めての装備の選定とパッキングはまさにてんやわんやでした。
またこのご時世、各アイテムにつき枝分かれするように多数メーカーが存在するので、選択肢がありすぎることで逆に
自分の求めているものか分からなくなるという贅沢な悩みもでてきたりします。
そんな状況に陥っていたアフリカ旅の出発前、以前友人から話に聞いていた「旅のスポンサー」のことを思い出し、
“商品の無償提供という形で旅をサポートしてもらう代わりに、写真提供と商品の長期使用フィードバッグをします”
といった内容のメールを、私たちの旅への想いを添えてダモもとでメーカーに送ってみたところ、予想外にも数社が
その提案を快諾してくれ、大半の大手メーカーが丁寧に返信してくれたのでした。
その経験に基づき今回も、再出発に向けて修理や買い替えが必要になった装備のメーカーに新たなコンタクトを取り、
なんとほとんどの必要な物資を無償で提供していただけることになりました。
いや、本当にありがたいことです。
自分たちの資金で賄えなかった旅をより快適にしてくれる商品を使用できることがまず素直に嬉しいのと、
今回は沢山のメーカーの人々と時間をかけて連絡を取り合い、会話できたことで彼らの人柄や商品への想いを理解し、
「商品」だけでなく実際に「人」と繋がれたのがさらに嬉しかった。
モノの機能に加え支えてくれる人の気持ちが付加価値となって、私たちをサポートしてくれているような気がします。
このブログでは、新たに厳選した自転車旅の装備の内容とともに、今回商品を提供してくださった皆さんをご紹介したいと思います。
Bicycle
これがなくては、私たちの旅は始まらない。
前回の旅で1年半近くお世話になった中古カスタマイズ自転車を分解し、すべてのパーツとハンドルを新調。
そしてスプレーペイントが剥がれ落ちてサビサビになったフレームをパウダーコートしてもらい、新しく生まれ変わった
私の自転車。また今回は、DIYホイールスタンドを作成し、ホイール組みに挑戦しました。イギリスの自転車屋さんで
ホイールを組んでもらうと、1本あたり5000円前後と結構な値段だし、実際やってみるとなかなか楽しい。
(DIY自転車組み立てについての、詳しい説明はこちらのブログにて。https://2islandtravellers.com/diy-bicycletouring-part2)
そうして最初に組み立て出した私用の自転車がちょうど完成した頃、思わぬ一通のメールが私たちの元に届いた。
サイモンが経営するStanforth bikeはまだスタートして数年ばかりで、イギリス製の長距離用自転車を1点1点
ハンドメイドしている。そして今回ご縁があって、エリオット用の自転車を急遽提供してもらえることになったのだ。
人柄のいいサイモンが想いを込めて作るStanforth bikeと共に旅にでるのが、楽しみで仕方ない!
(乗るのはエリオットだけどね。)
ちなみに、エリオットの前回の旅で乗っていた中古自転車もその後カスタマイズ+パウダーコートし、2017年春から
自転車で世界を旅するスウェーデン人の友人に譲り渡しました。思い出深い自転車が、新たなパートナーとまた世界を
駆け巡ってくれるのはうれしいことです。
Luggage
前回の旅で至るところに穴が開き、防水性の落ちていたAlturaのパニアバッグ変わって、今回はドイツのパニアバッグ
ブランドのMSXが、パニアバッグ、ハンドルバーバッグ、防水バックパック、サイクリングショーツ(エリオット用)を
快く提供してくれました。
MSXの商品はまだ日本ではほとんど出回っておらず私たちも今までノーマークだったのだですが、他のサイクリストのブログで知りウェブサイトで商品を見てみると、完全防水はもちろん作りがとってもしっかりしていて、ペアで55Lの
大容量というのも魅力的だった。ハンドルバーバッグは望遠のレンズをつけたまま一眼レフのカメラがすっぽり入る
大きさで、なおかつ振動にも強い。
また、タイツ型のピチッとしたサイクリングショーツが苦手な私たちにとって、普通の半ズボンにサイクリングパットが付いていて、しかもパットの取り外し可能なサイクリングショーツはまさに探し求めていたニュースタイル。感想は追って追記します。
Safety Equipment
ヘルメットメーカーCatlikeが、今回ヘルメットとサングラスを提供してくれることになりました。
主にスペインの自転車競技選手をサポートしている会社にもかかわらず、こんな個人旅人をサポートしてくれて
ありがたい限りです。
自転車製品ブランド、CATEYE。
前回の旅から引き続き、フロントライトとセーフティーライト、そしてサイクロンコンピュータを快くご提供していただいています。フロントライトは驚異の明るさで、10m以上先までしっかり照らしてくれるため、ナミビアの真っ暗闇の砂漠での走行時には大変お世話になりました。詳しい製品レビューはこちらにて。https://2islandtravellers.com/cycling-light
セーフティライト ー Rapid Mini
コンピュータ ー CC-PA100W
Camping Equipment
登山以来、寝袋やウェアを愛用しています。
モンベルには、自然保護活動や社会貢献性の高い取り組みを支援するチャレンジ支援という独自のプログラムがあり、
前回に引き続き、このプログラムを通じて商品を無償提供していただいています。今回提供してもらった数々の商品の
中でも旅に欠かすことのできないテントと寝袋は機能性がとても高く、毎日より快適にしてくれています。
これまでの詳しいレビューは、以下のブログをご参考に。
https://2islandtravellers.com/sleeping
引き続き使用します。詳しいストーブについてのフィードバックはこちら。https://2islandtravellers.com/camping-stove
– ポット 1.3L
– モンベルのアルパイン フライパン20
– スウェーデン製MoraのCompanion Clipper Carbon 840 スチールナイフ
www.thegrayl.com
重要なアイテムです。これまでの旅ではLifesaverというウォーターフィルターを愛用していたのですが、重量が重くサイズも大きいのが欠点で、今回フィルターが切れたのを機にウォーターフィルターを再リサーチ。多数のフィルター
メーカーが存在する中、細菌、バクテリア、ウイルスのすべてを取り除いてくれるフィルターは実はそう多くありません。
そんな中今回、2012年に作られたGRAYLというアメリカのメーカーの創業者トラビィスから連絡をもらい、
ウォーターフィルターと替えのフィルターを提供してもらっています。シンプルなデザインと機能性に、310gという
軽さ。詳しいフィードバッグは、随時更新していきます。
1つ提供していただきました。今回の旅では冬期のサイクリングも含まれるので、あったかい飲み物を路上で飲めるのは
かなりの癒しになるだろうと想像します。すでに実際使ってみたところ、5時間経ってもお湯はまだアツアツ。6時間後
でも十分ぬくもりを保っていました。アウトドア用フラスコも様々なメーカーがありますが、ハイドロフラスコの気に
いったところは、注ぎ口が大きいところ。旅中は水をフィルターでろ過してフラスコに入れることが多くなると思うので
その点とっても便利です。
Electronics
パワーバンクの提供を快く引き受けてくれました。
様々な状況に応じたパネルとパワーバンクを揃えているMSCのティムはとても気さくな人で、ソーラーパネルの話からお互いの冒険の話まで色々な話をさせてもらい、中でも興味深かったのが、サハラ砂漠でソーラーパネルで得た電気を
地元の人たちに供給して回ったという話でした。私たちにとって充電はどこでも手軽に出来ることですが、アフリカなどの途上国では停電は日常茶飯事で、携帯を充電するのにもお店へ行き、お金を支払わないといけない。今回、ティムは数種類のパワーバンクを提供してくれたため、私たちも出会った人々に少しの電気をシェアできたらいいと思っています。
www.contour.com
カメラでブレることなく動画を撮影するのはなかなかの難易度で、それなりに「見られる」動画は前回の旅で残念ながら片手で数えられるほどでした、、、そんな私たちに今回、素晴らしいアイテムが加わってくれました。小型アクション
カメラです。ContourのRoam2というモデルを快く1台提供していただくことが出来たので、今回は言い訳することなく旅の情景をよりリアルに伝える動画をたくさん撮る予定です。
Clothing
カリマーは元々イギリスの古いアウトドアブランドなのですが、現在の英国カリマーは「比較的安いアウトドアブランド」というイメージが強く、販売している製品も日本のカリマーで売られてるものとは大きく違います。カリマージャパンは今も当初のブランドコンセプトである「登山」をメインとした機能性の高い製品を取り扱っており、かつ普段着でも
問題なく着られるようなデザイン性とカラーバリエーションが魅力です。
前回のウェアのフィードバックはこちら。https://2islandtravellers.com/clothing-for-bicycletouringまた、2017年1月にはカリマージャパンのFacebookページにて私たちの前回の旅をがっつり特集してもらっています。
https://www.facebook.com/karrimor.jp
旅のスタートからずっとお世話になっている担当の稲田さんを始め、カリマージャパンの皆さまには、帰国して実際に
お会いするのが今から楽しみです。出会いに感謝!
漕ぎやすい、そんなマルチな要求を叶えてくれたのが、日本でも人気のアウトドアシューズブランドKEENでした。
前回の旅で履いていたハイキングシューズは私もエリオットも完全に履き潰し、防水性もすっかり落ちていたので、
このKEENのサポートが決まったときは本当にうれしかった。KEENといえば、靴底のしっかりとした長時間歩いても
疲れないサンダルで有名ですが、ハイキングシューズの履き心地もかなりのもの。そして他ブランドの同価格の靴と
見比べて作りがとてもしっかりしている。
今回は担当してくれたマリンの提案で、ヨーロッパ製のWanderer WPとサンダルを提供してもらいました。これを
履いて何度かハイキングへ出かけたのですが、すでに足にフィットしています。
このアイテムたちを大活用して、旅の中身も充実したものにしていきます!
装備のフィードバックは、旅の後半にまた追記したいと思います。
では、いってきます!!
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